ICOの中でも注目されてる話題の「MOOVER」について、基本的なことからホワイトペーパーから読み取れる内容や、トークンの買い方などを詳しく解説しています。
ネット上の評判では賛否あるようですが、どういったところが魅力なのか、MOOVERの基本的な情報をまじえつつ解説していきます。
目次
MOOVERとは
MOOVERとはICOプロジェクトの1つで、その内容は以下の通りです。
MOOVERは、余ったモバイルデータ通信を取引可能にするプラットフォームです。
毎月余剰したモバイルデータ通信量の使用権を、当社が発行するMOVEトークンによって価値をもたらし、誰もが販売、購入する事ができるシェアリングエコノミーです。
参考:https://moover-contrib.tech/jp/
通信コストによる情報格差を無くし、誰でも気軽にインターネットへアクセスでる環境を構築する、という目標を掲げています。
ホワイトペーパーから読み取れるMOOVERの特徴

実際にどういったことが出来る?
MOOVERを利用することで、実際にどういったことができるのかお伝えします。
例えば10GBの通信量でSIM契約をしてる人が、月末に1GB余らせてしまった場合に、その余った1GBの通信量をMOOVERネットワークを介して売ることができるのです。
たとえ大手キャリアでも、契約プランによって残った通信量を繰り越すことはできても、返金してもらうことはできませんよね。
でもMOOVERなら無駄に捨てることなく活用できるのです。
モバイルデータ通信の需要と供給
「通信量ってそんなに余る?いっつも使い切ってるけど…。」という方もいるでしょう。そんな方は下記の図をご覧ください。

このグラフは世界全体のモバイルデータ通信の月間のトラフィック量の推移を示すもので、2017年の棒グラフは11EBと記載されていますが、この数値は110億GBという意味です。
一方で、4G回線利用者の契約プランに含まれている利用上限の約80%が消費されているとの研究データがあります。
つまり、余って無駄になってしまうデータが毎月全体のうちの20%あるという調査結果があるのです。
上記グラフでは2017年度の月平均のトラフィック量は11EBあるので、この数値から余っているトラフィック量を計算すると2017年度においては毎月27.5億GBが余っていることになります。
※計算式:27.5億GB=(110億GB÷0.8)×0.2
上記の計算式になりますが、一見すると分かりにくいので、出来るだけ分かりやすく説明します。
そもそもの毎月の通信トラフィック量は11EGだけれども、それは80%しか実際には利用されていないデータ量です。
つまり、本来は使えるデータ量は11EGよりも多く、その算出式は「11EG÷0.8」で、13.75EGとなります。
本来使えるデータ量13.75EGと、実際に使用されているデータ量11EGの差分が毎月余っているデータ量ということになります。
- 13.75EG(本来限界まで使えるデータ量)
- 11EG(実際のトラフィック量)
- 2.75EG(毎月余っているデータ量)
世界規模でみると月間27.5億GBもの通信量が余剰していると思われます。
また、アメリカ大手3社のデータ料金を参考にして毎月余ってしまう27.5億GBを資産価値として計算すると、月間82.5億ドルもの資産が棄てられていることになります。
つまり月間82.5億ドル相当の市場が、MOOVERが参入する市場規模となるわけです。
ただ、それだけの市場があっても需要がなければ成立しないのですが、その点もMOOVERはしっかりクリアしています。
ムーバーのホワイトペーパーに記載されている情報よりも、総務省のデータの方が信頼性が高いと判断したので、まずは下記のデータをご参照ください。
こちらは、先進国も含めた携帯(左グラフ)とスマホ(右グラフ)の販売数の増加率です。
下の図ではインド・中国での販売増加率はすさまじいですが、データが2008年~2013年のものということで古いデータとなっています。

参考:総務省HP
続いて、MOOVERのホワイトペーパーに記載されているグラフをご紹介します。

上記のグラフは「2015年と2020年(予想)のモバイル加入者率」(左)、「2015年から2020年までに増えるモバイル加入者数」(右)を示しています。
「2015年と2020年(予想)のモバイル加入者率」のグラフを見ると、インドではモバイル加入者率が47%から68%へ増加し、サハラ以南のアフリカ地域では43%から51%へと増加するとグラフは示しています。
また、「モバイル加入者の増加数」のグラフをみると、インドは3億3,700万もの加入者が増える予定であり、アジア地域(インド・中国を除く)でも2億4,700万もの加入者が増えるという予想がされています。
すさまじい数ですね。
これだけの端末が増えるということは、その拡大に伴いモバイル通信量の需要も必然的に増えるはずです。
ここまでの話は、MOOVERのホワイトペーパー(日本語)に書かれていることなのですが、MOOVERのコアとなる部分なので解説させていただきました。
ホワイトペーパーに書かれている重要なことをまとめると、以下のようになります。
ホワイトペーパーの内容
- 余ったデバイスデータ通信量をMOOVERネットワークを介して売ることができる。
- MOOVERネットワークで取引される通貨が「MOVEトークン」
- 取引の最小単位は「0.001GB(1MG)」から。
- MOOVERネットワークは、次世代通信規格「5G」が実用化予定の2020年にローンチ
- 目標とする資金調達額は5,000万ドル
- MOVEトークンの上限購入額は「50,000USD」で、最低購入額は「100USD」
- 市場の動向をみると、これから余るモバイルデータはより増加していくのでムーバーの市場も必然的に伸びる
また、原本となる英語のホワイトペーパーも存在します。
「仮想通貨のICOに重要なホワイトペーパーの意味や盗作疑惑のあったものとは?」で紹介しています。
良いホワイトペーパーの定義として、多くの投資家から資金を集める必要があるため「英語で書かれているか」は最低条件と考えてます(日本語のホワイトペーパーしかないものは詐欺である確率が高いので注意してください)。
ロードマップについて
MOOVERのロードマップは以下の通りです。
2018年2月現在はフェーズ2へと移行してます。

気になるMOOVERの評判や評価は?
注目のICOということで、ネット上では密かな盛り上がりを見せているMOOVERについて、その評判や評価を調べてみました。
フェーズ1で目標額の2,500万USDを達成してる
MOOVER(ムーバー)のコントリビューション・フェーズ1が2,500万ドル(約28億円)に到達しました!!!!
ホワイトペーパーに記載のルールに従い、24時間後の12月14日(木)15時01分にトークンセールが終了いたします。 #MOOVER #ICO https://t.co/WfOcFR2BYA
— CryptoClick (@CryptoClickLtd) December 13, 2017
MOOVERのトークンセールのフェーズ1にて、無事目標としてた2,500万ドルの資金があつまりました。
トークンセールとは、新規事業の資金調達のためトークン(仮想通貨)を売って資金を集めることです。
すでにMOOVERでは、MOVEトークンの販売を開始していまして、フェーズ1はすでに終了しています。
ちなみに、フェーズ1ではMOVEトークンの「10%」がエアドロップされます。
2月1日に開始となるフェーズ2では「7%」で、4月1日のフェーズ3では「5%」のエアドロップを予定しています。
エアドロップとは、トークンを無償で配布することを指し、フェーズ1のエアドロップは2018年1月10日に実際に行われました。
フェーズ1のエアドロップが適用されているようですのでご確認ください! #MOOVER #ICO https://t.co/ejI6aaEfuM
— CryptoClick (@CryptoClickLtd) January 10, 2018
バンクエラすごいなーっ。1000倍とかいくんかな。ぼく2万円分しか買ってないけど、10万円ぐらい買っとけば良かったかな?あと他にはMooverあたりに突っ込んでます🙏
— そのてぃ🐬🌟㊗青覇(12/2) (@SonotyHearts) 2018年2月12日
上記のツイートと同様にMOOVERの見込みに期待する声なども多くみられました。
「Crypto Click Market」への上場が決定している
ネット上ではCrypto Click Marketへの上場が決定してるという点で、注目度が高まってます。
Crypto Click Marketとは、2018年3月にオープンを控えている仮想通貨取引所です。
最大の特徴としては、この記事で紹介しているMOOVERのような信頼できるトークンを積極的に取り扱っている点で、以下のようなポイントもあります。
- BTCのFX取引がレバレッジ50倍!
- プラットホームはMT4を採用!
- トレード可能な通貨ペアは15スタート!(今後増えていきます!)
- デビットカード発行可能!
- 日本国内銀行で送金代行が可能!(送金が簡単)
参考:https://crypto-click.com/ja/content/news/about-ccm-release.html
※Crypt Click Marketの詳細については、別の記事にて解説させていただきます。
CEOのJohn Petersonについて

MOOVERプロジェクトを立ち上げたCEO「John Peterson」という人物について、日本語でのインタビュー記事が公開されています。
ICOは何よりも透明性が重要視される中で、人物像がはっきり分かるのはとても良いことだと思います。
インタビュー記事の中では、どのような背景があってMOOVERの立ち上げに至ったのか、未来の展望や通信にまつわる話など、ホワイトペーパーにも書かれてない細かな情報が満載です。
人物写真は実写ではなくイラストですが、運営者は信用できる材料だと感じました。

また、MOOVERの開発をささえるコアメンバーはCEOを除いて5名います。
大所帯のチームではなく少数精鋭のチームという印象を受けます。
MOOVERに事前登録してMOVEトークンを購入する方法は?
MOVEトークンを購入するには、まず会員登録する必要があります。
会員登録は公式サイトからできます。
以下に手順を紹介します。

まず公式サイトの「コンストリビューションに参加する」をクリックします。

上記のようなフォームが出てくるので、メールアドレスを入力すれば仮登録が完了します。
次に、先ほど入力したメールボックスに案内メールが届くので、開いて本登録するためのURLがクリックしましょう。

すると、個人情報を入力するフォームが表示されるので、個人情報を入力して「登録」ボタンをクリックします。

以上での操作でMOOVERへの登録が完了します。登録だけなら手間もかからず簡単ですね。
また、MOVEトークンを購入する方法は「管理画面」の「トークン購入」から行えます。

次にトークンが買えるようになるのは、フェーズ2の2月1日からです。
また、MOVEトークンを買うにはBTC(ビットコイン)が必要になるのでお持ちでない方は準備しておきましょう。
この画期的なプロジェクトに参加したい方は下記からどうぞ。
まとめ
MOOVERのホワイトペーパーから読み解いた特徴や、ロードマップ、MOVEトークンの買い方などご紹介しました。
改めてMOOVERの特徴をおさらいしたい方は、必要な情報がまとまった公式の特設ページをご覧ください。
※このプロジェクトは運営者も非常に注目しているものですが、あくまで投資は自己責任ですのでしっかり検討していただけたらと思います
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