仮想通貨のICOに重要なホワイトペーパーの意味や盗作疑惑のあったものとは?




魅力的なICOに投資するかどうかの判断としてホワイトペーパーはとても重要な物です。

そもそもホワイトペーパーはどのような意味のものなのか、仮想通貨ビットコインのホワイトペーパーはどのような内容なのか、ICOにおけるホワイトペーパーの重要性、話題になったホワイトペーパーについて順にご説明します。

ホワイトペーパーとは?意味を徹底解説

ホワイトペーパーをWikipediaで調べると以下のように説明されています。

ホワイトペーパー(white paper)とは白書のことであるが、近年、ホワイトペーパーという用語は、政府でない何かを議論する文書という意味でも使用される。この項目ではそのような文書について記述する。

多くのホワイトペーパーは特定の技術と商品の利点を支持する。

これらのタイプのホワイトペーパーはたいていマーケティングコミュニケーションのための文書であり、調査された問題またはトピックと関連している具体的なその会社のソリューションまたは製品を売りこむようにデザインされる。

マーケティングの道具として、これらの書類が、いつも、話題、製品、またはテクノロジーとの、その会社の関与と関連したあらゆるネガティブな面を最小化し、執筆もしくは後援している会社に好ましい情報を強調するであろうということに注意することは重要である。

そのようなホワイトペーパーは、手本を収集し、指導者を設立し、あるいは販売を終了するために使用される。

これはホワイトペーパー(白書)の本来の使用法とまったく違う

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC

ホワイトペーパーは「白書」という意味で、政府だけではなく最近では技術力のある商品を販売することを目的としたマーケティングツールとなっているが、それは本来のホワイトペーパーではないと少し皮肉な説明をWikipediaではされています。

また、コトバンクでは以下のように説明されています。

政府が発行する白書のこと。インターネットの分野では、1998年6月に米国商務省が発表したインターネットの完全民営化案のことを指す場合が多い。

引用:https://kotobank.jp/word/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC-8878

もともとは米国商務省が発表したものだったとは初耳の方もいらっしゃるかもしれません。

今ではもっぱら仮想通貨における意味合いとして使われているケースが多いでしょう。

具体例~ビットコインの論文にみるホワイトペーパーの内容について

ホワイトペーパーの意味をご説明しましたが、正直運営者自身も初めてWikipediaの意味を見たときは「???」という感じでした。

具体的な内容を知った方が理解しやすいでしょうから、サトシナカモト氏が書いたビットコインの論文を少し簡潔に説明します。

※ビットコインのホワイトペーパーはこちらです → https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

上記の論文はビットコインの原文でして、英語で書かれていますので、詳しくご覧になりたい方はグーグル翻訳をして和訳を読まれてみてください。

また、コインチェックのサイトにその和訳が掲載されているので、長文にはなりますが、興味がある方はご参照ください。

日本語で読むビットコイン原論文

※こちらの日本語訳の方がより分かりやすかったです → http://kogarashi.net/pitchblende/wp-content/uploads/2014/03/BitcoinWhitepaperJapanese.pdf

それでは、簡潔にビットコインの論文についてご紹介します。

12章からなる論文で、ページ数にするとたったの9ページのものになります。

要約すると、ブロックチェーンの仕組みを使った信頼性の高い第三者(例えば銀行)に依存しない金融システムについて書かれたものです。

ブロックチェーンの計算式を解いた人に報酬が支払われるマイニングについてや、プライバシーを保護する仕組みについても書かれています。

この論文で金融の世界が変わったのだと思うと、感慨深いものがあります。

仮想通貨におけるホワイトペーパーとは、そのプロジェクトについての概要を説明する資料のようなものなのです。

ICOにおけるホワイトペーパーの重要性について

それでは、ICOにおけるホワイトペーパーの重要性についてお伝えします。

プロジェクトの実行者が投資家に向けてそのプロジェクト概要を説明するもので、株式で言えば「投資目論見書」のようなものです。

ちなみに、株式における投資目論見書は投資家に交付する文章で、有価証券の内容(発行者・事業内容・資本構成・財務諸表・発行総額・発行価格・利率・払込日・満期日・引受額・手数料)などが記載されています。

参考:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/mo/mokuromi.html

ICOのホワイトペーパーには分量などは自由で、何か制限があるものではありません

プロジェクトの内容、プロジェクトチーム、世の中へのインパクト、資金使途、仮想通貨で資金調達する理由などが解説されているのが一般的です。

分量が多すぎるホワイトペーパーを読むのは投資家としても大変ですので、簡潔にまとまっているかどうかが非常に重要です。

良いホワイトペーパーの条件

良いホワイトペーパーの条件は以下です。

良いホワイトペーパーの条件

  • 具体的な内容
  • 英語でも書かれているもの

やはり、絵にかいた餅ではない具体的なロードマップが描かれているものが良いホワイトペーパーです。

また、英語で書かれていることは最低条件です。

多くの投資家から資金調達をするのであれば、自ずと英語でのホワイトペーパーとなります。

悪いホワイトペーパーの条件

悪いホワイトペーパーの特徴は以下です。

悪いホワイトペーパーの特徴

  • 非現実的な内容
  • 日本語のものしかないもの
  • トークンが値上がりすることを保証するもの

良いホワイトペーパーの逆で、具体的な内容に乏しいものは注意してください。

一度読んで「良く分からない・・・」という内容であれば、そのような通貨が世界で流通する仮想通貨にはなりえないので、注意してください。

日本語のホワイトペーパーしかないものも要注意です。

投資家が日本人だけのものが果たして、ICOで成功するのでしょうかということです。

値上がりすることが保証されているトークンは要注意です。

世間に流通する仮想通貨になって初めて値上がりするものですし、そもそも取引所で取り扱えない段階で値上がりもくそもありません。

ホワイトペーパーを活用したICOへの投資判断

先ほどお伝えした、良いホワイトペーパーの条件と悪いホワイトペーパーの条件を踏まえて、投資判断をしましょう。

最後に、とても大切なポイントがあります。

それは「ワクワクするものかどうか」です。

正直、運営者がビットコインのホワイトペーパーの日本語訳を読んだ時、ワクワクしました。

「銀行がないのにお金が預けられるのか!すごい事を考える人がいるものだ!!!世の中が変わるかもしれない!」と感じました。

そんなワクワクしたものに投資をしてください。

ただ儲かるから投資するというのでは、ICO詐欺に引っかかるきっかけにもなってしまいます(運営者も1度ひっかかって少しばかりの資産をドブに捨ててしまいました)。

仮にワクワクするICOに投資したのであれば「失敗したけど夢を見せてもらえたし仕方ない」と少しでも割り切れるかもしれません(やっぱり悔しい気持ちは捨てられませんけど)。

話題になったホワイトペーパーとは

次に、話題になったICO界隈のホワイトペーパーについてご紹介します。

xpコインのホワイトペーパー

まずはXPコインのホワイトペーパーについてご紹介します。

※日本語訳はこちらです(もちろん英語のものもあります) → XPCoin-Whitepaper-ja

詳しい内容はPDFを参照ください。

ものすごく簡潔にまとめると、ゲームで得た経験値を日常生活で活用できるという仮想通貨です。

例えば、ドラクエやFFでの経験値がそのまま現実社会(ホワイトペーパーでは「観光」「エンタメ」「SNS」などの分野での活用をうたっています)で使用されたとしたら運営者は「ワクワク」しました。

運営者自身、会社で嫌な上司にガミガミ叱られていたときに「今レベル99だったらコイツを叩き潰すのに・・・」みたいなことを考えたことがありました。

叩き潰すことは出来ないにせよ、ゲームで得た経験値が現実世界で使えるというのは素敵な気がしますね。

※XPコインの詳細はこちらで解説しています。 → 人気の草コイン「XPコイン」はもう暴騰しない?詐欺コインなのか徹底解説

SPINDLEのホワイトペーパー

次にSPINDLEのホワイトペーパーについてご説明します。

SPINDLEはミュージシャンのGacktさんがチームとして関わっているICOのプロジェクトです。

※こちらがホワイトペーパーです → https://spindle.zone/spindlewp20171228.pdf

ホワイトペーパーは日本語のもので、29ページのPDFで構成されていまして、PDFの24ページにGacktさんが参加している事が明記されています。

その内容は以下です。

GAKUTO OSHIRO
Asia Strategic Advisor

世界中で伝説として語り継がれるバンド「MALICE MIZER」のヴォーカリストとしてデビュー。99 年に「GACKT」名義でソロアーティストになり、 これまでに CD シングル 48 枚、アルバム 19 枚をリリース。男性ソロアーティストシングル TOP10 獲得数は 現在も 歴代 1位を保持している。

音楽以外にも、俳優としてハリウッド映画、日本映画、TV ドラマに出演、声優ではハリウッド映画の吹き替え、アニメ、ゲームに出演。ファッションデザイナーとしても成功を収める。

毎年元旦に行われる TV 番組では最高視聴率を維持し、名実共に「一流」という言葉で知られる。

TV CM などの広告もセキュリティーから食品まで幅広く、男性アーティストで上位に入るクライアント数を持ち、出演だけにはとどまらず、 あらゆる業界に精通し数々の製品プロデュース、プロジェクトを立ち上げ、世に送り出し成功させている。

SNS の登録者数も、LINE 170 万人、Twitter 90 万人、Instagram 50 万人、facebook 50 万人と インフルエンサーとしてヨーロッパ、アジア全域、アメリカに多くのファンを保有し世界中で活動を続ける。

語学 ( 日、英、中、韓 ) も堪能で、2012 年にマレーシア・フィリピン・香港に移住し、事業投資を中心に 多くのアジア諸国のビジネスシーンで活躍する。

現在は諸外国との政府・王族との親密な関係を築き、 アジア諸国のブリッジストラテジスト・ビジネスインフルエンサーとしての地位を構築している。

引用:https://spindle.zone/spindlewp20171228.pdf

ちなみに、Gacktさん以外のチームは金融機関出身者・公認会計士・建築家などのメンバーです。

※他のメンバーさんについては「本当にその人が実在する人物なのか」をググることをおすすめします

メンバーについての情報はこの辺にしておいて、ホワイトペーパーに書かれているプロジェクト内容をお伝えします。

まず一読してみて感じた感想は、「分かりにくい」というものです。

文章が難しい表現のオンパレードでかっこつけてあり、正直読みにくいです。

資金使途の内訳をかいた円グラフではなぜか英語で書かれていて、資金使途が一見わかりにくくなっています(わざとそうしているんじゃないのかと思えるほどです)。

その中で運営者が理解できた内容は以下です。

spindleのホワイトペーパー概要

  • 投資家から集めてきた資金を仮想通貨ヘッジファンドや見込みの高いアルトコインで運用する
  • 段階的にデビットカード決済でSPDを使用可能にするというもの
  • 2018年5月以降のICO上場を計画するというもの

SPDをデビットカード決済で利用できるという点についてはとても面白い試みだと感じました。

それ以外の部分については、「仮想通貨でヘッジファンドへ投資する」というリスクが結構高いものであると感じましたし、このSPINDLEで世の中がどのように変わるのか、直観的に理解できませんでした。

Gacktさんがチームの一員だからSPINDLEは必ずICOするというわけではありませんし、そもそものホワイトペーパーが分かりにくいという点で、投資判断としてはまだ考え中です。

ちなみに、英語のホワイトペーパーは公式サイト(英語版)から閲覧できました。

※SPINDLEの詳細は別の記事でご説明します

トロンのホワイトペーパー

トロンのホワイトペーパーについて簡単にご説明します。

トロンは中国で誕生した仮想通貨です。

エンタメの無料プラットフォーム構築を目指すものです。

ホワイトペーパーは盗作疑惑があったことから公式サイトから削除されています。

公式サイト

盗作疑惑はFilecoinとIPFSの開発者ジュアン・ベネット氏によって指摘されました。

その時のツイートが以下です。

グーグル翻訳で日本語訳すると、以下となります。

うわー!恥ずかしい! TRONの「論文」は主に他のプロジェクトからコピーされているか、元の形で渡された超基本的なP2Pです。ゼロ参照。

IPFSでそのPDFをアーカイブしました。

このツイートを受けて、トロンの開発者であるJustin Sunはそもそも盗用などしていないと主張しています。

彼の反論ツイートで以下をご参照ください。

日本語訳すると、以下です。

ホワイトペーパーのオリジナル版は中国語であり、最新の中国語版の詳細なリファレンスがあります。

英語、韓国語、日本語、スペイン語版はボランティアによって翻訳されています。翻訳には、参考になるだけでなく、多くの重要な情報が欠けていました。

このJustin Sunの言い分は、実際には嘘であり、英語版と中国語版のホワイトペーパーに違いはありませんでした。

2018年1月30日時点のトロンの時価総額は4,431億円と、仮想通貨時価総額ランキングで14位です。

この規模の仮想通貨がホワイトペーパーを盗作しているのですから、ホワイトペーパーはやはりきちんと精査する必要があることが言えますね。

※トロンの詳細は別の記事でご説明します

まとめ

今回、ホワイトペーパーはどのような意味のものなのか、仮想通貨ビットコインのホワイトペーパーはどのような内容なのか、ICOにおけるホワイトペーパーの重要性、話題になったホワイトペーパーについて解説しました。

ICOに参加するのならホワイトペーパーはしっかりチェックしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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